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バイト先はどこまで妥協すべきか

僕はけっこうこれで悩む機会が多いです。

 

まあゲーム業界を目指したことのある人ならお察しの通り、ゲームクリエイターに「就職」してなるっていうのは恐ろしくハードルが高いですからね…聞いた話ですが、ゲームの専門学校を卒業してもゲームクリエイターになれる割合は10%ぐらいしかないそうです。新卒至上主義…裏を返せば「新卒」であれば多少なりともハードルが下がる中において、しかもゲーム制作のことを2年ないし4年間勉強してそれなんだから、ゲームクリエイター養成課程以外や既卒で未経験転職はもっとキツいよね。時間が過ぎれば過ぎる程、年齢や職歴で機械的足切りされる確率も指数関数的に高まっていくし。

この板挟みに対する妥協案として、僕は「週30~35時間ぐらいはバイトして、終業後や休日に自分のゲームを制作する」というのを目指してます。たぶん、実力なしコミュ障、でもゲームクリエイターにはなりたいという僕みたいな人にはこれがいいんじゃないかなと…バイトなら多少は入るハードル低いですし、個人開発に選考なんてありませんから。ただ、これは言うは易しというやつで、実際にはぶっちゃけ体力、精神力面でキツいこともあります。ゲーム開発自体がつまらない、辛いってわけじゃなくてね。どうしてもアイディア勝負だったり、プログラムやツールの使い方を覚えなきゃならなかったり、そもそもシンプルに作業量も多いので、疲れます。それに、得てして成果が出るのが遅いから、それまでは無給残業、無給休出している気分になったりもするし。40時間頑張ったからって、時給1000円で4万円手に入るかって言ったら、そういうわけでもないんで。

 

なので、昼間のバイトは体力や精神力を使わないようなものがいいのですが、「じゃあ具体的に何よ」って言われると、これは人それぞれ違います。僕の向き不向きと皆さんの向き不向きは違うはずなので、具体的なことを言ってもそれは皆さんに当てはまらないかもしれないんで…。

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ただ一つ言えるのは、「あからさまに自分の将来のビジョンと関係ない仕事 && 仕事へのフルコミットを求められる働き方」は絶対にやめましょう。

僕みたいにあからさまにゲーム業界とは違うガッチガチのSIerに「新卒で就職しなきゃならないし、IT経由すればいいらしいから…」と適当に入って、ゲームのことを馬鹿にしている連中に囲まれながら、どう転んでもゲーム業界に行くための実力の付かない仕事にフルコミットしなきゃならないとかなると、地獄を見ます。

 

最低でも「ゲーム開発に関係のある仕事 || 楽なバイト」という条件で探しましょう。どっちかを妥協する、それは仕方ない。ゲーム業界関連なら多少精神的なキツさは和らぐし、バイトが楽なら個人開発の体力も残せる。どっちかが手に入れば、ゲームクリエイターへの道に近づく余力が生まれる。

 

でも、どっちも手に入らないところは、行くだけ無駄です。傍から見てどんなに高尚な仕事に見えようが、自分のやる気が出なきゃ意味ないし、今日日バイトに対する要求もなかなか高まってきてますので、そこに追いつけないと続くかどうかという以前に向こうから切られる可能性が馬鹿にできないですから。まあ、業務内容が良くても、業務内容以外の人間関係が悪かったらどうしようもないですが、それはもう運ゲーなので事前に気にしてもしゃあないかと…。

 

そういうわけで僕は、「最優先はゲームデバッガー。でも、それが無理なようだったら最低限は、社外の人と関わる機会がない座り仕事」という条件でバイト先を選んでいます。工場倉庫の派遣は…まあ、物が重くないのならってとこ。派遣、特に日々紹介と言う名の日雇い派遣は基本ブラックばっかなんで、あくまでも最終手段ですけどね。

 

とにかく、ゲーム業界と無関係なのに仕事内容もキツい、みたいなバイトは選ばないという思いは貫きたいですね。副業以前に、日々の生活すら維持できずに参ってしまいますから。