KEN micro game labo. ブログ

KEN micro game labo.オフィシャルブログです。

何となく勉強のやり方を書いてみる。

なんか最近数打ちゃ当たる方式でホワイトカラー系の資格を取得しているのだが、これが全然楽しくありません。ゲーム作りという面で言ったら、生産的なことは見事に何もしていない気が……。まあ、ゲーム作りのためじゃなくて、履歴書を充実させるためだけの勉強が楽しいわけないんですが。

 

そうは言っても、会社から評価されるために資格に追い立てられてるよー、的な人は世の中に尽きることはないので、なんとなく管理人的資格試験攻略法を書いていきます。

ちなみに管理人だったら例えばモデリングや作曲やシナリオライティングやその他諸々のゲーム作りに要求される作業、みたいな「自分のやりたいこと」のために行う勉強は別の話ですよ。ゲームクリエイターは業務独占でも名称独占でもありませんし、このブログを読んでいる方は就職を目指すわけでもありません……よね、そう仕向けてますから(おいおい)。

ゲーム制作は自分の純粋な興味関心のためにやるわけですし、ゲーム制作というのは領域も多岐にわたっていればやりたいことも個々人で違うわけで正解がないものですから、そこで評価されるために資格を、というのは野暮だと思います(例えば3Dモデルやエフェクトの作成を0から始める人が受験するかしないかはともかくCGクリエイター検定や色彩検定の本を読む、プログラムを0から始める人がC言語プログラミング能力認定試験の本を読む、みたいなのは無駄じゃないと思いますけどね)。

 

さて、僕の勉強法ですが、本当に分かりやすいです。最初から最後までただただ過去問をやりまくる。過去問がない試験は、予想問題集をやりまくる。資格試験に合格点に達するまでに必要な勉強を見極めて知識を頭に入れることと、勉強した知識を実際に使って問題を解いてみること。過去問マラソンは、それがいっぺんにできます。

もし資格を受けようとなったら、もう過去問行きます。初見で過去問を解いたら普通に合格点に達しちゃったよー、ならいいんですけど、大概はそうじゃないはずです。解けない問題ばっかりあります。解ける解けないとか以前に、問題で何を問われているのかすら分からないとかザラにあります。1問解いたら即模範解答見ましょう。丁寧な問題集だったら、親切に説明してくれるはずです。

 

で、ですね。試験問題って2種類ありますよね。「この単語について知っているか?」タイプの問題と「この作業きちんとできるか?」タイプの問題。

論述式の試験ならともかく、初級~中級レベルの試験とかだったら、全部がマークシートで四つの選択肢から一つ選ぶ問題、とかありますよね。例えば、記念すべきITパスポートの第一問目はこんな感じ。

コンプライアンス経営を説明したものはどれか。

ア:株主に対して企業活動の正当性を保持するために,経営管理が適切に行われているかどうかを監視し,点検する。

イ:株主やそのほかの利害関係者に対して,経営活動の内容,実績に関する説明責任を負う。

ウ:企業倫理に基づき,ルール,マニュアル,チェックシステムなどを整備し,法令や社会規範を遵守した企業活動を行う。

エ:投資家やアナリストに対して,投資判断に必要な正確な経営情報を適時に,かつ継続して提供する。

 

これ前者タイプの問題ですよね。答えは「ウ」。コンプライアンスとは法律とかモラルとかを守りましょーって話です。ところが、貴方は「コンプライアンス」が分からず、四択どの文章の意味も全く理解できないレベルだったとします。仕方ないので答えを見て、どうやら「ウ」が「コンプライアンス」でコンプライアンスは法律を守ることらしいと分かりました。

ここで、問題集の解説には大概「アはコーポレートガバナンスで、イはアカウンタビリティで、エはディスクロージャです。ちなみにコーポレートガバナンスとは……とにかくまとめて覚えとけ!」と書いてありますね。で、普通の勉強法指南の場合、「不正解の選択肢もきちんとどこがどう間違っているのかを解説を呼んでしっかり理解しなさい」と言われますね。

いや、問題集の言う通り真面目に覚えるのが理想的ですよ。もちろん。ですが……管理人、四つのことを一度に覚えられるほど頭良くないんです!一度に一つのことしか覚えられません!不正解の選択肢まできっちり解説を読んでしっかり理解しようとすると、頭パンクします。

なので不正解の選択肢は解説ごとマルっとバッサリカット!「コンプライアンスときたら法令順守!」これだけ覚える!覚える量1/4にカット!

「え?そしたらほかの問題でコーポレートガバナンスが出た時に困るんじゃないの?」……もっともな疑問です。答えはYESもYES。困ります。でも大丈夫。コーポレートガバナンスが答えになる問題が出てきたら、「コーポレートガバナンスときたら企業統制!」と改めて覚えればいいだけです。

どうせ重要な単語なんだったら、今答えにならなくてもいつか答えになる問題が登場するでしょう。覚える機会は何回も来ます。では、例えばもしこの後過去問解いててアカウンタビリティ」が全然出て来なかったら……所詮はその程度の単語だったということです。あんま頑張って覚えても実入りはないでしょう。勉強が進んで、余力ができたらひょいっとつまみ食いするぐらいがちょうどいいです。

 

で、後者の「この作業きちんとできるか?」タイプの問題ですが、こちらは「解法」を暗記するのがいいですね。

 

例えば、基本情報技術者試験は、管理人持ってないけど、この度開示された問題20問(少……)の第1問はこうなってます。

・16 進小数 0.C を 10 進小数に変換したものはどれか。
ア:0.12

イ:0.55

ウ:0.75

エ:0.84

 

答えは「ウ」です。0.Cを10進数に直すには、0+(12×(16の-1乗))=12/16=3/4=0.75。

ただ、こういう計算問題は数字を暗記してもしょうがないですよね。数字を変えればいくらでも違う問題作れてしまいますから。

だからこの場合「解法暗記」。「16進数→10進数と来たら整数部分は1*ナントカ+16*カントカ+256*ウンタラ...、小数部分は16分の1*ウンチャカ+256分の1*カンタラ+4096分の1*ドウタラ……」と暗記する。「16進数2桁を2進数8桁に変換と来たら、16進数を1桁ずつにぶった切ってそれぞれ16進数1桁を2進数4桁に変換してがっちゃんこ」と暗記、とかね。とにかく試験中は「考える時間」を減らしたいところです。もし暗記しきれないほど難しい問題が出てきた時に頑張れる余力が欲しいですから。だから「暗記」が大事なんだけど、資格試験に出るようなフクザツなことって暗記できないよねぇ。ということで、過去問マラソンをお勧めするわけです。

過去問で何回も出てくる→重要→暗記しといた方がいいし、何回も出くわすから覚えちゃう

過去問で全然出てこない→所詮その程度の単語や公式→放置!

これができますから。

もちろん応用的な部分に入っていけば行くほど暗記では通用しなくなってきますが、世間的に取っている人が多いような基礎的な資格・検定ならこれでどうにかなるかと。

 

で。ここがある意味最大の難関なのですが、受験するタイミングについて。まだ年に何回かない試験……例えば情報処理技術者試験の、管理人は取る気なーい。日曜朝はヒーローの時間です。そんな応用情報とかだったら年に2回しかないから強制的に受験のタイミングができますが、CBTでいつでも受けれる基本情報、セキュマネ、iパスとかだと「いつでも受けられるよな……いつでも受けられるからには自信ついてから受ければいいな……つまり今じゃないな……」が永遠と続いて受験しない受験しない。落ちるの怖いし。あと再受験は金銭的にも打撃だし。

だからこうしましょう。「過去問で95%以上取れたらその週のうちに受験する」とか、「過去問で3回連続80%以上取れたら、2週間後に予約する」とか、受験するタイミングを決める閾値定量的に定めます。これは自分の考え方とか試験の難易度とかによって変えていいですが、とにかく強制的に受験しましょう。過去問や予想問題の手に入れやすさとか、過去問の使い回しがどんだけあるかとかにもよりますが、だいたい8掛けでも合格圏内にいるような点数なら、まあまあ安心して受験できるんじゃないかと。

 

それから、たまに「試験にランク付けがあるんだけど、いきなり上位ランクの試験から受けれるんだよね。最初から上位行っちゃった方がいいんじゃないか?」という人がいますが……うーん、管理人的には馬鹿丁寧に下位ランクから順番に受けてった方がいいと思います。

これは簡単に合格できるものから少しずつ成功体験を積めるというのもありますが、それ以上に「自分にとっての向き不向き」……というか、「やってて露骨にテンション下がることがないか」が分かった方がいいからです。

資格試験で分かるのは「知識」とか「技能」とかです。端的に言えば「テクニック」ですね。これは身に着けられます。過去問マラソンをすれば、だいたいは解き方も小慣れてくる。

例えば、「就職のためには簿記が有利だから」ということで、「これゲーム開発に関係あるかね」と思いながらも簿記の勉強をする。ま、何回も簿記の本を読んで模擬試験をやれば、できるようになります。でも、「簿記ってつまらないなあ、嫌だけどやんなきゃいけないからなあ」という感覚は、そうそう変わらないと思います。

管理人の考えでは、

 

モノゴトをどこまで極められるか=興味関心×才能×かけた時間

 

という式があります。残念ながら「才能」がなければ、めちゃくちゃ極めることはできません。こればっかりはどうしようもない。でも、「興味関心」と「かけた時間」である程度補うことはできる。プログラミングとかデザインの才能がなくても、ある程度までだったら頑張ればなんとかなる。そんな感じ。

では、この3つのうちどの要素が一番影響をもたらすのか……「興味関心」なんじゃないですかね。「才能」があっても当人に生かす気がなければどうしようもないし、やる気ないのに「時間」だけかけてもどうにもならないのは、皆様学校教育で嫌というほど体験したことでしょう(爆)。というか、時間をかけることすら思いつかないですよね。シンプルにやりたくないですから。

 

この、「継続したいかしたくないか」を見極めるのが大事だから、正直に初級ランクの資格から始めた方がいいわけです。初歩的な勉強、いわゆる「履歴書に書けるギリギリの資格」ぐらいだったら、途中でやる気失ってもある程度はなんとかなります。だがしかし。その先に苦痛が伴う。資格は上級に行くにつれて、物量や複雑性が増して覚えるのがキツイ、やるのがツライ、勉強時間かかる、となっていくのが自然法則です。こうなってくると、「興味関心」を維持できないとやってられません。例えば、ITパスポートって、普段からパソコン使っててパソコン音痴ではありませんよー、みたいな人でも100時間はかかるそうです。1日超頑張って4時間勉強したとして、約1ヶ月。でもって、やってみたら思った以上に辛かった。無理っぽい。てか興味ないと思ったとします。

じゃあ、上位資格の基本情報は200時間、応用情報は500時間と勉強時間かかるらしいけど、そんな辛いものに貴重な時間かけたくないですよねぇ。この時「下位から順番に取っていこう」だったら、ITパスポートの時点で辞められます。でも、「いきなり応用情報行くぞ!」とかこだわったら……恐ろしいことになる。

なので資格試験は、下の方のランクからお行儀よく階段を上るようにしましょう。

 

資格試験の必要に駆られているという方、参考にしてみてください。

 

二ノ宮しいなって絶対東大卒とかだって……じゃないとあんな大手っぽく描写されているゲーム会社でいきなり管理職抜擢される理由が分からん。