KEN micro game labo. ブログ

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おれはしょうきにもどった

ブログ更新が滞っていた間に起こった3つの出来事!

 

1つ!僕自身の特性と新しい会社のカルチャーが正面衝突を起こした結果、1週間でトラブルを起こして退職!

2つ!前の会社でそりが合わなかった上司に悪口をあちこち触れ回られ、ゲーム業界での就職が絶望的になった!

3つ!精神を病んで精神科に行ってみた結果、自閉スペクトラム症と多動性障害の可能性があると言われた!

発達障害についてはなんとなく自分で察しはついていたけど、流石にこれは堪える。

確かに自分は昔から人間関係のトラブルが多い。そのたびに「次こそは頑張ろう、嫌なことも耐えよう」と思うんだけど、3日と持たない。すぐに次のトラブルを引き起こして、自己嫌悪。この繰り返し。

 

Twitterをやったりこうやってブログを書いたりするのは平気。だって、「文章を書く」という行為は、自分の中で冷静になって少しずつ考えながらやらなければならないことだから、自然と自分が言いたいことの整理ができる。それに、リプやコメ返でもしない限りはほとんど一方通行で自分が勝手にしゃべってるだけだし。

でも、対面のコミュニケーションはそうはいかない。リアルタイムで即レスを要求され、その中で相手の期待していることを察してその通りに返答しなければならない。全体像が見えないのんべんだらりとした演説を一言たりとも聞き漏らさず、要点をすべて理解しなければならない。これを「無茶な要求」と言わずして何と呼ぶ。でも、世の中はそうやってできている。

自分にはそれが向いていなかった。だからバイトしても上手くいかない。それでも、自分に合った職場を探し続ければ、いつかはゲーム会社の中で居場所が見つかる。そう信じていた。

でもそれさえも許されなかった。前の会社の上司は場末のデバッグ専門会社のクセに権力だけはいっちょまえで、ありとあらゆる会社に元部下が存在し、自分の気に入らない人の悪口を彼らに触れ回っているようだった。僕の悪口は、僕の知らないところでゲーム業界中を駆け回っていたのだった。僕はゲーム業界内で「まともにコミュニケーションの取れないキチガイ、関わってはいけない、絶対に採用するな」という汚名を恣にしていたのだ。

 

やっと気づいた。気づくのが遅すぎたのかもしれない。

 

人には「分」「身の丈」というものがある。自分の分をわきまえ、身の丈に合ったところで満足せねばならない。それ以上を求めれば、必ず不幸が訪れる。

つまり、僕にとって「ゲーム会社でバイトする」というのは、分不相応の背伸びだったのだ。それを求めたから、こんな不幸が降りかかった。僕の身の丈に合っているのは「仕事を選り好みせず、簡単に就職できる会社でこき使われること」だったのである。どうせゲーム業界にしがみついたところで「あのキチガイ、まだ居座ってやがるよ、あー迷惑極まりねえな、早いとこ殺してえ」と後ろ指を指されながら過ごす羽目になる。だったら、立ち去る方がお互いに幸せだ。

 

なんだ、大昔に答えは出してたじゃないか。

じゃあ別に、無味乾燥な仕事を、何も考えずにやり過ごせばいい。うん、それがいい。身の丈に合わない成功、幸せを求めること、そしてそれに敗れて理想とのギャップに苦しむ方が、主観的には不幸じゃないか。

 

おれはしょうきにもどった。二度と「ゲーム会社に就職したい」なんて言うまい。どうせゲーム業界に就職したところで、燃えないゴミ扱いされながら、自分には全く面白さの分からないソシャゲを商材に、場末のデバッガーもどきをするだけで終わるんだ。なら、どこに行ったって同じじゃないか。むしろゲームみたいな水物商材じゃない分、カネ儲けのためにあくせくしないで済む会社があるかもしれない。そっちの方が副業クリエイターにとってはいい環境なんじゃないかとさえ思えてくる。

一応「個人開発者KEN」としてのゲーム開発は続けます。ただ、それを就活や商業的な成功、名声には繋げません。それは「分不相応な妄想」です。