KEN micro game labo. ブログ

KEN micro game labo.オフィシャルブログです。

管理人的求人の選び方

まー選び方って言っても管理人自身未だに無い内定どころかまともな求人を見つけられていないんですけどね。なんか、気になる人でもいるかなーと思って。

 

まあ、ゲーム業界に就職するなんて妄想はとっくに焼却処分したわけですが、だからって就職はしなきゃならないわけで。そのための求人の選び方。

 

「選ばなければ仕事はある」ってのに騙されちゃいけません。

そりゃーあるよ。選ばなければ。

最低賃金守ってるかどうかすら怪しくて、週休二日制なんて夢のまた夢で、毎日深夜までサビ残させられるとかでよければ。そんでもって、ノルマ達成しなきゃクビ、些細なミスでクビ、怪我や病気したらクビ、日曜日に社長の思い付きで開催されるイベントに参加しなきゃクビ、1週間で確実に精神病んでボロ雑巾状態になるというのでもよければ。

あるいは正社員という身分に釣られて行ってみたら、いきなり「客先常駐」とか言われて全国どこのどんな現場に飛ばされるか分からなくて、「派遣寮」と名のつくタコ部屋にぶち込まれて、怒号と罵声をBGMに過酷で危険な肉体労働を強いられる羽目になるとかでもよければ。

 

まーこれは極端な職場、ブラックの中でもペンタブラック企業、それはヤのつく人がバックにいるんじゃ…みたいなところを例に出しましたが(そしてこういう会社は得てして広告費を湯水のように使うことで求人サイトの上位に、しかもありとあらゆるサイト、職種、地域で表示されるようになってるから恐ろしい)、仮にブラックでないとしても「明らかにこれ自分に向いていないだろ。受かったところですぐ辞める未来しかないな」という求人は応募するだけ無駄です。

 

そんなわけで、今回は管理人的求人の選び方でも紹介しようかと。今回はハローワークインターネットサービスの求人票もどきを使って説明します。形式が決まってて自分にとって重要な情報がどこにあるか分かりやすいんでね。だってマイナビリクナビとかの求人広告は求人票慣れしてないと必要な情報が分からないし、早口でいいことだけまくし立てて悪いことは一切説明しないし。まあ今時は大概マイナビリクナビとかフロムエーバイトルとかの求人情報サイトを使うとは思うんですが、必要になる部分はだいたい一緒ですんで、参考までに。

 

↓のURLからgoogleドライブに飛べば見れます。必要なスクリプトが入ってないせいで見た目がおぞましいことになっていますが、頑張って読んでくれ。ごめんね。

求人票サンプル - Google ドキュメント

 

ちなみにこれはあくまで例です。KEN micro game labo.は求人を出しておりませんのでくれぐれも応募なさらないように。てか、住所電話番号デタラメだし。

 

で、まず手始めにブラック企業避けに必要な情報はこれだ!

1.年間休日は120日あるか



かなり重要。ただでさえ「5日の休みが2日で回復するわけねえじゃん!」と言われてるのに、休みが週1日しかないとなるとろくに休んだ気がしないでしょう。心身に悪影響。そうでなくとも今時完全週休二日制じゃない会社は、数ある非効率な職場の中でも相当に非効率や自転車操業の危険性が跳ね上がる。そんで、得てして「有給が取れない」だの「毎日残業」だのが発生している。まあ業界自体が年中無休で土日も当然稼働とか、土日も保守のための人員が必要とかのパターンもありますが、そういう場合でもやっぱり年間休日が120日を下回ると、かなり危険度は高まります。

さて、「土日祝日休みの完全週休二日制が最低ライン」という前提で確認しますが、土日だけで年間104日あります。で、祝日は16日。合計すると120日という計算になります。まあ祝日は土曜日と被ると消えちゃいますけど。2022年の(土曜日+日曜日+祝日)-(土曜日かつ祝日)の合計は119日でした。で、年末年始で2~5日ぐらい足される感じでしょうか。

ちなみに、求人サイトには「土日祝」と書いといていざ行ってみたら「土曜日休みかどうかは会社カレンダーによるが、基本的に出勤と思ってくれて構わない」というのがウヨウヨしています。で、求人票をよく見たら完全週休2日制なのに休み105日みたいな。こういう小手先の嘘で応募者を集めようとする会社は二度と関わらないようにしようと心に決めざるを得ないですよね。

 

2.手当だけが極端に多くないか

同じ「1日8時間労働で1ヶ月に20日出勤、月給30万」でも、「基本給が30万」という場合と、「基本給は10万円で、残りは固定残業代60時間分(46000円ちょい)+インセンティブ10万+役職手当15万合わせて30万」という場合があります。基本給を時給に直すと、前者は時給1562.5円、後者は時給625円という計算。雲泥の差。つか、後者は東京都…ばかりか地方の最低賃金すら下回ってる。激ヤバ。

しかもしかも、前者は1日8時間を超えるとその瞬間残業代が「1562.5×1.25=1953.125」円で発生するのに対し、後者は月40時間を超えないと新しい残業代が発生しない上に、残業代の計算も「625×1.25=781.25」円になってしまうという隠れた格差。そしてドラとして、インセンティブだの役職手当だのは任意の賃金なので、お偉方と御用組合の一存で減額・廃止されてもこっちは文句を言えない。

というわけで基本給と手当の比率がおかしくないかどうかは要チェック。個人的には4分の1以上が手当とかなってくると足踏みしますね。まあ管理人はそもそも時給以外の手当がもらえる会社なんていたことないけど。基本給の最低額を時給に直すとがらりと分かりやすくなるのでおススメです。仮に月の平均労働時間が160時間であるとして、時給と月給の関係は、

・1000円…16万円

・1072円(東京都の最低賃金 2022/10~)…17万1520円

・1100円…17万6000円

・1200円…19万2000円

・1300円…20万8000円

・1400円…22万4000円

・1500円…24万円

・2000円…32万円

 

こんな感じになります。

 

地方民の場合は、月給17万以下になってくると「同じ仕事を東京でやればもっともらえるはずなのに」という地方格差が浮き彫りになってますね。地方創生を謳うんだったらまず最低賃金を全国統一にするところからだろ。

 

閑話休題

 

あとはまあ、「18万~35万」みたく、求人票でもらえる給料の下限と上限が離れすぎていないかどうかも有名なチェックポイント。普通給与テーブルは硬直的で、上下10万円なんて離れないはずです。ちなみに僕が見た最大で「18万~200万」(同じ求人、職種で!)とかありました。こういうのは「未経験でも50万円以上可能!」とか言っといて、実際には「基本給は18万。もし1年間厳しいノルマを達成し成績トップを維持し続けていたら50万円に行くことがある。なお、ノルマ未達だったら1ヶ月でも容赦なくクビだかんねwww」「資格を大量に取りまくって、残業を月200時間やって営業が最高評価つけたら理論値では50万行くかもね。まあ18万より上を払ったことはないんだけどねwww」みたいなことがあります。

 

こんな具合ですね。

 

思いのほか長くなってしまった。次回に続きます。